目国内型
動植物をモチーフに紅型や注染の布製品

目国内型では、沖縄の紅型工房で働き学んだ染色技術に基づいてひとつひとつ丁寧に染めています。

幾つもの刷毛や筆を使い顔料を刷り込みながら絵を描くように布を染めているので同じ図柄でもそれぞれ異なる色味や風合いに仕上がります。また、ステンシルは紅型と併せて私が表現する際に多く用いる手法です。
もち米と糠を蒸してできた糊で防染する紅型と、型紙を使い直接防染するステンシル、ふたつの技法を時には組み合わせ、沖縄伝統の琉球紅型から遠く離れた身のまわりのものを主な題材として制作しています。

都市を拠点にしては得ることの出来ない自然への深い理解と感覚を求めて2010年に農村へ制作環境を移しました。作ることと暮らしを重ねあわせ、そこから視えてくる動植物の多様な繋がり、気象、環境の問題、自然と関わりながら営まれる地域社会、家畜、外来種、野菜の栽培、庭の手入れ、そうした目の前にある事象への解像度を高めて図案を考え染物を作っています。

ニセコ連峰目国内岳の麓で4羽の烏骨鶏を飼いながら庭を耕し暮らしています。
今回はじめての出展です。どうぞよろしくお願いいたします。

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